フォトコンテストの普及と振興に関する活動により、写真を通じて文化貢献、社会貢献を行う。
あらゆる芸術・文芸の世界で、その表現と技能の向上を目指すためのコンクールや賞の制定が行われていますが、写真の世界においてもその歴史は古く、わが国で写真の大衆化が始まった大正初期からすでにフォトコンテストが行われていたと言われています。そして、日本の写真産業の発展とともにますます盛んになり、人々に親しまれるようになって現在に至っています。こうした状況はアマチュア作家による写真展開催や写真集出版の多さといった、他の国々よりも際立った写真文化の豊かさを形成する源になっていると言ってよいでしょう。
当協会は、そのような歴史と現状を踏まえ、写真産業界の隆盛に貢献することはもとより、フォトコンテストの効用と意義をもっと多くの地方自治体、企業、諸団体等に活用してもらい、写真文化のさらなる深化と広がりをめざす目的で設立されました。そのためには、フォトコンテスト主催者同士の情報交流の場づくり、写真愛好家へのプリント写真文化の啓蒙、たとえば地域おこしなど写真業界以外への積極的PR等々、フォトコンテストの普及促進活動を現状よりさらに推進していきたいと考えております。
積極的に楽しく写真を撮り、適度に人と優劣を競い合うことは心理学的にも健全な効果をもたらし、健康促進や老化防止にも良いとされています。入賞至上主義を排しながら、フォトコンテストを中高年層による自由参加型の生涯学習の場や楽しく競い合う自己研鑚の場として、また子どもたちや若者にとっても開かれた自己表現の場として拡大していくことが、社会貢献の上でも重要であると考えている次第です。
津々浦々で、日々撮影され応募される膨大な写真。そこにはプロや新聞社のカメラマンだけでは撮れない、貴重な日本の「いま」が記録され埋もれているはずです。
全国のフォトコンテストを精査し、作品としての巧拙以外の視点から光を当てた庶民の写真史を編纂することなども、今後は必要とされてくるかもしれません。
フォトコンテストにはまだまだ写真の持つ未知の力と可能性が潜んでいるに違いありません。私たちフォトコンテスト協会と一緒に、その扉を開けていただけますよう、お願い申し上げます。
日本フォトコンテスト協会 代表理事
板見 浩史
代表理事 | 板見 浩史 | (公益社団法人日本写真協会顧問、フォトカルチャー倶楽部理事) |
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理 事 | 松尾 喬 | ((一社)日本フォトツーリズム協会 参事) |
理 事 | 多賀 直也 | (株式会社キタムラ) |
理 事 | 北村 正志 | (キタムラ代表取締役名誉会長、フォトカルチャー倶楽部理事長) |
理 事 | 坂井田 富三 | (日本写真家協会.会員) |
理 事 | 荒牧 敬太郎 | (株式会社キタムラ 日本写真家協会・会員) |
企画担当 | 野田 真愉美 | (フォトカルチャー倶楽部副理事長プランニングディレクター) |
事務局長 | 尾島 伸夫 |
(定款より)
フォトコンテストの普及と振興に関する活動により、写真を通じて文化貢献、社会貢献を行うことを目的とし、
その目的に資するため、次の事業を行う。